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チャリティ

[イベントレポート] 「人生のランウェイの歩き方」

7月22日開催の1000 wingsイベントでは、この春話題となった映画『プラダを着た悪魔2』にちなみ、VOGUE JAPAN編集長を13年間務められた渡辺三津子さんをお迎えし、川下和彦さんの進行のもと、「人生のランウェイ」をテーマにお話しいただきました。


映画の世界観と自身のキャリアを重ねながら語られたお話は、ファッション業界に限らず、これからの生き方や働き方を考える多くの参加者の心に響く時間となりました。


「ファッションは数あるテーマのひとつ、編集がしたかった」

渡辺さんが最初に語ったのは、ご自身のキャリアについて。

「ファッション業界に入りたかったわけではなく、雑誌づくりがしたかったんです。」

「編集」という仕事に魅力を感じていた渡辺さんにとって、編集とは生きる考え方そのものだったそうです。

「編集で生きていきたい」という思いを軸に、その強みがファッションという分野で発揮された結果、『VOGUE JAPAN』編集長というキャリアへとつながっていきました。

「ファッションは、編集という仕事をするための数あるテーマの一つだった。」

自分の「好き」と「強み」を切り分けて考える視点は、多くの参加者にとって新たな気づきとなりました。

リーダーに必要なのは、「いい人」でいることだけではない

編集長として数多くの人を率いてきた渡辺さんは、リーダーの難しさについても語りました。

「一人ひとりの個性をどう活かすか。それが編集長として一番面白く、一番難しいところでした。」

渡辺さんは、物事を「二面性」「二極」で考えることを大切にしていると言います。

どんな人にも面白みがあり、見方を変えれば必ず魅力がある。その人らしさをどう活かすかを考えることが、組織の柔軟性や創造性につながるという考えです。

また、『プラダを着た悪魔』に登場するミランダにも触れながら、

「リーダーには、『いい人』になってはいけない瞬間があります。」と語った言葉は印象的でした。

誰かに嫌われたくないという気持ちだけでは、大切な決断はできない。経験を積み、責任を背負い、覚悟を持って決断する姿が、映画で「悪魔」と呼ばれる理由でもあるのではないか、と話しました。

執着を手放す勇気が、新しい景色を見せてくれる

キャリアを築く中では、「損切り」という考え方も必要だと渡辺さんは語ります。

「きれいな言葉ではないけれど、執着を切り離して新しい環境へ飛び込む勇気も必要なんです。」

積み重ねた経験や実績は自信になります。しかし、それに執着し続けると、新しい可能性を見失うこともある。

映画『プラダを着た悪魔2』では、前作にはなかったミランダの葛藤や弱さも描かれています。完璧に見える人物にも迷いや不安があるからこそ、より人間らしく、リアルに映るのではないかと語られました。

人生は、自分だけのランウェイ

イベント後半では、「人生のランウェイ」というテーマについて。

渡辺さんは、ファッションショーのランウェイについて、このように表現しました。

「ランウェイは演劇や演奏と違って、本当に一回きりなんです。」

やり直しのきかない一度きりの瞬間だからこそ、緊張感があり、美しさが生まれる。

そして印象的だったのは、「折り返し」のランウェイについてのお話です。

ランウェイの先端でターンをし、戻ってくるモデルの後ろ姿。その姿には、経験を重ねた人だからこそ醸し出せる美しさがあります。

「人生もランウェイと同じ。折り返した先に見える後ろ姿こそ、その人が歩んできた時間を映し出します。 」

さらに、すれ違いながら先端へ向かう若いモデルたちは、新しい世代の象徴でもあるのかもしれない——そんな映画と人生を重ねた視点に、会場は深く引き込まれました。

ボールは、待っているだけでは飛んでこない

「自分で選ぶ人生」についても、スポーツに例えて語られました。

「スポーツと同じで、ただそこに立っているだけではボールは来ません」

チャンスをつかむためには、自分から動き、準備をし、挑戦することが必要。

だからこそ、「いろいろなことをやってみること。好きになってみること。」

その積み重ねが、自分だけの人生につながっていくと話されました。


最後に伝えられたメッセージ

イベントの締めくくりに語られたのは、自分自身との向き合い方でした。

「自分にスポットライトを当ててあげてください。自分の一番近くにいるのは、いつだって自分自身。だからこそ、自分が悲しくならないような生き方や選択をしてあげてほしい。 」

『プラダを着た悪魔2』が描く人生のランウェイは、華やかなファッションの世界だけの物語ではありません。

自分の信念を持ち、変化を受け入れ、時には執着を手放しながら、一歩ずつ自分らしく歩いていく——。

渡辺三津子さんの言葉は、「HAPPY TO BE ME(私に生まれてよかった)」というメッセージを、参加者一人ひとりの心に届けてくれる時間となりました。

トークショー後の交流タイムでは、ドリンクやフードを囲みながら、参加者同士や渡辺さんとの会話が自然と弾み、会場には笑顔あふれる和やかな時間が流れました。



1000 wingsはこれからも、さまざまな挑戦や出会いを通じて、一人ひとりが自分らしく羽ばたくきっかけを届けてまいります。


■今後のイベントについて
10月2日(金):堀江昭佳氏(堀ママ) トークショー
11月24日(火)予定:クリスマスチャリティパーティー2026


イベントの予約開始時期はサイトまたはLINEにてご案内いたします。